「クドリャフカの順番/米澤穂信」

クドリャフカの順番―「十文字」事件


>待望の文化祭。だが、折木奉太郎が所属する古典部では大問題が。
>手違いで文集を作りすぎてしまったのだ。古典部知名度を上げて
>文集の完売を目指すため、奉太郎たちは学内で起きた連続盗難事件の
>謎に挑むことに!
WEB KADOKAWAより)



物語が、古典部4人(折木奉太郎千反田える福部里志伊原摩耶花)の視点だけで進められてしまったのは、上手いなぁと感じさせられました。
映像化も可能ですね。

そして、おもしろかった!
読み終わって、すぐにもう一度部分的に読み直したのは、久しぶりです。


前半は、学園祭の模様が語られます。
古典部の部室で文集の横に置かれた壊れた万年筆(学際の前日、奉太郎が姉に貰ったもの)が、部室に訪れる様々な人物によって、わらしべ長者の如く、物々交換されていく様に笑わされてしまいました。
また、料理コンテストで、里志の目で語られる千反田の奮闘振り、その後の伊原の活躍なども最高!



後半は謎解きにウェイトが置かれます。
264ページの奉太郎の視点が終わったところで、自分も読み進めるのを止めて、1日考えてみたんですが、さっぱりまとまらず、諦めてラストの謎解きまで読みました。



今のところ、読み終えた米澤作品では一番かな。
古典部の新作も早く読みたい!


さて、次は「ボトルネック」に取り掛かります。

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