「木製の王子/麻耶雄嵩」
>比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。被害者は一族の若嫁
>・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、一族の証である指環を持ち
>去っていた。京都の出版社に勤める如月烏有の同僚・安城則定が
>所持する同じデザインの指輪との関係は? 容疑者全員に分単位の
>緻密なアリバイが存在する傑作ミステリー。
(講談社BOOK倶楽部サイトより)
ある意味、時刻表トリックです。
まぁ、よくここまで緻密に考えたなぁ と。
しかし、それよりも WhyDoneIt?、つまり動機の謎に比重が
かかっています。
メルカトルは出てきません。
烏有さんは出てきますが、映画やドラマのエキストラみたいな感じで
いてもいなくても良かったような。
しかし、この人は双子の設定、好きですねぇ。
今回は、双子トリックのひとつかな。
何故にこのタイトルか?と思って調べたら、バルトークの作品の
1つなんですね。
以下は、読み終わった人へ。
上には上がいるというか、“ここまで読み込まないと
この作品のおもしろさは分からんのね”と知らされました。
http://www6.ocv.ne.jp/~tsuki/mokusei.html